「10年ほど前に付けた工場の防犯カメラ、夜の映像が暗くて人の顔がわからない」「録画機がたびたび止まる」——工場や倉庫では、設置から年数がたった防犯カメラの入れ替え・交換を考える時期を迎えているところが少なくありません。

防犯カメラはこの数年で大きく進化しました。とくに夜間の映像は、AIによる画像補正で「暗くて白黒」から「夜でもカラー」へと変わりつつあります。古いカメラのままでは、いざという時に「映ってはいたが、誰だかわからない」ということも起こります。

この記事では、福岡市で防犯カメラの設置・工事を行う家物語グループ福岡が、工場の防犯カメラを入れ替えるときの目安と、失敗しない進め方を解説します。

工場の防犯カメラ、入れ替えを考える3つの背景

1. 機器そのものが更新の時期を迎えている

屋外の防犯カメラの寿命は5〜8年、録画機のハードディスクは3〜5年が目安です。工場は粉じん・熱・振動・油煙など、機器にとって厳しい環境になりがちで、海に近い場所では潮風の影響も受けます。設置から7〜10年たっていれば、見た目に問題がなくても中身は劣化が進んでいると考えたほうが安全です。

2. 侵入窃盗が増えている

警察庁の「令和7年の犯罪情勢」によると、侵入窃盗の認知件数は4万7,233件で、前年より9.8%増加しました。銅線などを狙う金属盗も、令和7年は1万5,712件と前年より減ったものの、統計を取り始めた令和2年(5,478件)の約2.9倍の水準です。夜間や休日に無人になる工場・倉庫は、備えを見直しておきたい場所です。

3. 映像の「質」が結果を左右するようになった

警察庁の統計では、侵入窃盗の検挙(余罪を除く)のうち、防犯カメラなどの画像が容疑者を特定する主なきっかけになった割合は、令和元年の約19%から令和6年には約30%に増えています。カメラが「付いている」だけでなく、顔や車がはっきり映っているかが大切になっています。

出典:警察庁「令和7年の犯罪情勢」(令和8年2月)、「令和元年・令和6年の刑法犯に関する統計資料」。割合は公表されている件数から計算したものです。

入れ替えを検討したい7つのサイン(工場編)

  • 夜間の映像で、人の顔や車の色がわからない
  • 録画機がエラーを出す・録画が抜けている
  • 録画が数日〜1週間分しか残らない
  • 現場のモニターでしか見られず、スマホやパソコンで確認できない
  • メーカーのサポートや更新が終了している
  • 増築やレイアウト変更で、死角ができている
  • 設置から7〜10年以上たっている

ひとつでも当てはまれば、点検と入れ替えの検討をおすすめします。一般的な寿命と買い替えサインは「古い防犯カメラの入れ替え時期」でも解説しています。

最新の機種に入れ替えると変わること

項目 10年以上前に多かった機種 現在の機種
夜間の映像 赤外線による白黒 わずかな光でもカラーで撮れる機種がある
画質 約30万〜130万画素 200万〜800万画素(フルHD〜4K)
検知 動くものすべてに反応 人や車を見分けて通知
確認方法 現場のモニターのみ スマホ・パソコンで離れた場所から
録画 容量を多く使い、期間が短い 圧縮技術の進歩で同じ容量でも長く残せる
配線 同軸ケーブル+電源線 LANケーブル1本(PoE給電)。既存の同軸を活かせる機種も

※機種や設置時期によって異なります。

関連する解説:「4KとフルHDの違い」「AI機能付き防犯カメラ」「スマホで見られる防犯カメラ」「録画期間の目安」

夜間の照明に頼りきらない監視へ

最近は、明るいレンズ・高感度のセンサー・AIによる画像補正を組み合わせ、街灯や非常灯ほどの明かりがあればカラーで撮影できるカメラが登場しています。服の色や車の色まで残せるため、広い敷地を一晩中明るく照らさなくても、手がかりになる映像を残せる可能性があります。

ただし、光がまったくない場所では補助のライトや赤外線が必要です。性能は機種と設置環境で大きく変わるため、導入前に現場で夜の映り方を確認することが大切です。

全部入れ替える?一部だけ交換する?

方法 向いているケース
全交換 設置から10年以上/古いアナログ方式/カメラと録画機がどちらも古い/配線も傷んでいる
部分交換 録画機だけ寿命/故障したカメラだけ/夜間に重要な場所だけ先に高性能化したい
段階的な入れ替え 予算を分けたい/出入口や資材置場など優先度の高い場所から進めたい

「全部を一度に」だけが正解ではありません。今ある設備で使えるものは活かし、弱いところから順に強くしていく方法もあります。

入れ替えの進め方5ステップ

  1. 現状の整理:台数、設置した時期、困っていること、敷地の図面をまとめる
  2. 現地調査:配線・電源・取付位置の高さ、夜間の明るさを確認する
  3. プランとお見積り:全交換・部分交換・段階的な入れ替えを比べる
  4. 工事:稼働に合わせて日程を組み、古い機器の撤去と新しい機器の取付を行う
  5. 設定と操作説明:通知・録画期間・見られる人の範囲を決め、使い方をご説明する

工事全体の流れは設置工事の流れをご覧ください。

現地調査の前に用意しておくとスムーズなもの

  • 敷地と建物の図面(手書きの見取り図でもかまいません)
  • 今の機器の情報:メーカー、型番、設置した時期、台数
  • 困っていること:夜に映らない場所、録画が残らない、見たい場所が映っていない など
  • 工事ができる日と時間帯:休日、夜間、稼働の少ない時期

工場ならではの工事の注意点

  • 稼働を止めない段取り:休日・夜間・エリアごとなど、生産に影響しにくい日程を組む
  • 録画の空白を作らない:新しい機器が動き出してから古い機器を外す順番にする
  • 高所作業の安全:天井や外壁の高い位置は、作業車や足場を使って安全に行う
  • 環境に合った機種:粉じん・水・熱・潮風に耐えられる等級のものを選ぶ
  • 既存の配線が使えるか:使えれば工事の範囲を減らせる
  • 従業員への周知:設置の目的と映す範囲を伝える(→「法律・プライバシーの注意点」)

広い敷地の配置の考え方は「工場・倉庫の防犯カメラ」で詳しく紹介しています。

費用の考え方

工場の入れ替え費用は、台数・配線の距離・高所作業の有無・既存設備をどこまで使えるかで大きく変わります。当社の目安は、4台構成で275,000円〜(税込)、8台以上は現地調査のうえでお見積りします。

家物語グループ福岡は、機器代・工事費コミコミ、追加請求なしの明朗会計です。詳しくは料金・プランをご覧ください。

工場の入れ替えでよくあるご質問

Q. 工場を止めずに工事できますか?

A. 休日や夜間、エリアごとに分けるなど、稼働に影響しにくい段取りをご相談いただけます。

Q. 他社で設置したカメラでも入れ替えできますか?

A. はい。メーカーや設置業者がわからない場合でも、現地で機器と配線を確認してご提案します。

Q. 今のカメラを一部残すことはできますか?

A. 方式が合えば可能です。新旧のカメラを一緒に録画できる録画機を使い、段階的に入れ替える方法もあります。

Q. 福岡市外の工場でも相談できますか?

A. 福岡市近郊の工場もご相談ください。エリアや内容に応じて出張の条件をご案内します。

まとめ:入れ替えは「夜の映り」と「録画の確実さ」から見直す

工場の防犯カメラは、設置から7〜10年がひとつの節目です。夜間に顔や車がわかるか、録画が確実に残っているかを確認し、弱いところから計画的に入れ替えていきましょう。電気工事士による自社施工で、配線や電源の工事までまとめて対応します。店舗・法人向けのサービスはこちらをご覧ください。

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